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あなたの屋根は大丈夫?実は危ない瓦屋根地震対策

こんにちはヨシダ住宅工房です。日々リフォームの工事をする中で、瓦屋根に対する危険な地震対策を目にすることがあります。
それは、瓦屋根をシーリングで固定する方法です。(下記写真参照)


東日本大震災から、瓦屋根は「地震に弱い」「地震対策さなきゃ」と感じた方も多いかと思います。
現に昔ながらの瓦屋根の家では、地震により多くの瓦屋根が崩れブルーシートで養生していました。
震災から上記写真のような瓦をシーリングを施し、瓦の崩れを防止する屋根が増えてきました。
この方法はラバーロック工法といいます。この工法は屋根の機能性やメンテナンス性からみても、お勧めできない工法です。その理由は以下の通りです。

①シーリングは数年で切れる
瓦は地震等により動くので、大きな地震の際いずれ切れます。またシーリングも直射日光に当たることにより通常より早く劣化します。ラバーロックに限らずシーリング頼りにした防水処理は長持ちしないと考えましょう。


②侵入した雨水が屋根内に滞留する
地震等によって切れたシーリングから雨水が侵入します。本来、侵入した雨水は瓦間の隙間から外部に流れます。シーリングにより出口も塞いでしまうので雨水が屋根内に滞留し、湿気により下地腐食や漏水の原因となります。


③コストパフォーマンスが低い
ラバーロック工法は、屋根の葺き替えより費用は安く済みます。ただしそれは初期費用に限ったことです。シーリングは数年で切れるのでその度に補修しなくてはいけません。長いスパンで考えたときに葺き替えをした方が安くすみます。またセメント瓦のような塗装を必要な瓦にシーリングをすると、シーリングには塗装ができない(数年で塗装がはがれてします)ので、見た目も悪くなります。


以上のことから、地震対策として屋根瓦にシーリングを施す方法はお勧めしません。屋根の地震対策は葺き替えが一番です。
近年の瓦は一枚一枚ビス止めしているので、従来の瓦と比べ崩れるリスクは低くなります。
ただし、葺き替えは大きなお金が必要とします。どうしても初期費用を抑えれたい方は補修で済ませる方法もあります。
ラバーロック工法の場合、瓦全体をシーリングで覆わず、水の逃げ道作った上で施工します。
他には、瓦が崩れやすい棟部分(屋根の一番上の部分)のみを補修します。(下記写真参照 施工事例はこちら
棟を撤去し、束を建て高さを出します。棟瓦を付けて完成です

快適な住居を保つためには屋根は大変重要な個所です。ラバーロック工法は簡単かつ安く工事を済ませることができる為、業者が勧めてくる例が多いので気を付けましょう。
ヨシダ住宅工房ではお客様の予算やライフサイクルに合わせて、適切な補修方法等ご提案いたします。
ご不明な点はお問合せフォームより、お気軽にご相談下さい。

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