こんにちはヨシダ住宅工房です。
塗装工事を検討した時、「相場」は一番気になることではないでしょうか。
一重に塗装といってもただ塗装をするだけでなく、足場費や高圧洗浄費等色々な工事項目があります。
各塗装業者に見積をとった際、各社見積の項目や単価、単位はそれぞれ似ているようで異なります。
不明な点が分からないまま契約すると、後々不具合が出たり大きな金額を請求されるトラブルに発展します。
塗装工事にはどんな項目があるのか、それぞれ相場はいくらなのか、しっかりと把握する必要があります。
1.外壁塗装の相場はいくら?
ネットで検索すると30坪一般的な住宅相場は・・・
外壁のみ・・・60万~90万
外壁+屋根・・・80万~120万が多いです。
金額に幅があるのは塗料のグレードやシーリングの有無、軒樋の塗装の有無等により変動します。
激安チラシによくある「398,000円」や「498,000円」の金額では到底工事できないことが分かります。相場より低い金額では塗装の工程を省く等手抜きされる可能性があるので、避けるのが無難です。
2.足場架設の相場
ネットで検索すると30坪一般的な足場架設の相場(養生ネット費含む)は・・・15万~20万が多いです。
数量や単価はそれぞれ業者の数量の算出方法、工事方法の考え方により異なります。
①足場架面積で算出する方法
足場架面積とは足場自体の面積をいいます。次の式で求めることができます。
足場架面積=(建物の外周(m) + 8m) × 家の高さ(m)
②延べ床面積で算出する方法
足場ではなく住宅の延べ床面積で求めます。(2階建てなら1階と2階の床面積の合計面積)
ちなみにヨシダ住宅工房は②で算出しています。
以前お客様から、ヨシダ住宅工房さんは他社よりも足場単価が高いですねと言われたことがあります。
そのお客様は足場架面積の相場から比較したようです。延べ床面積の数量は足場架面積よりも少なくなるので、その分単価は高くなります。
足場は塗料と違い、消耗品では無く使いまわしができるものです。
多くの足場業者は足場を所有しており、足場数量が少し増えた所で費用は発生しません。作業手間も1~2時間程度増えるだけで、1日で完了します。
3階建以下で30坪前後の一般的な家であれば、相場の間で収まります。
足場架面積をふかして相場より高い金額を請求する業者もいるので注意しましょう。
3.シーリング(コーキング)工事
シーリング工事は外壁の目地のシーリングを打ち替える工事をいいます。(モルタル外壁等、目地が無い場合はシーリングの項目はありません)
ネットで検索すると1mあたりの打ち替えの相場は・・・900~1,200円が多いです。
打ち替えの他に打ち増しの方法もありますが、打ち増しは撤去しないのでその分安くなります。
しかし、打ち増しはシーリングが剥がれる原因となるので、見積項目はシーリングが打ち替えになっているか確認しましょう。
4.洗浄工事
塗装をする前に外壁の埃やコケを落とす作業をいいます。
ネットで検索すると1㎡あたり100~300円が多いです。
当社では㎡単価では無く、1式工事としています。
理由として、高圧洗浄は塗装面だけでなく、バルコニーの床やサッシ等前面洗浄するからです。
逆に塗装面だけ洗浄すると、汚れが残ってしまう為です。
5.塗装工事
塗装工事は塗料の材料により大きく変わります。4つの代表的な塗料で比較します。
アクリル系・・・1,000~1,200円/㎡
ウレタン系・・・1,800~2,000円/㎡
シリコン系・・・2,500~3,500円/㎡
フッ素系 ・・・3,500~4,500円/㎡
塗装面積は床の面積を1.2倍すれば大まかな数量は算出できます。
例)30坪(99㎡)の場合は塗装面積は118.8㎡となります。
シリコン系で塗装をすると、297,000円~415,800円となります。
㎡数と塗料の名称はしっかりと確認しましょう。
6.経費
経費は会社を運営する上で必要な金額を言います。
社員の給与、事務所賃借料、交通費、ガソリン代、広告費等がこれにあたります。
会社の規模や立地により各社異なります。
大きな会社程、社員数や広告等の費用がかさみ経費が高くなります。
当社は地方の自宅敷地内に事務所を構える小さな工務店なので、経費はあまりかかりません。
また、経費金額は塗装費等それぞれの項目に振り分けており、経費の項目が無い場合があります。
7.値引き
値引きも千円単位の業者もあれば数十万単位の業者もあります。
大幅な値引きは「お得感」を出す為に表記している場合が多いです。
例)A社は総金額1,001,000円なので1,000円値引きして、1,000,000円とした。
B社は総金額1,130,000円だが、大特価キャンペーンにより130,000円値引きし1,000,000円とした。
A社・B社も同じ金額ですが、お得感と営業トークでB社を選んでしまう方も多いのではないしょうか。
また、値引き額が高い見積は塗装費等の各項目が、上で上げた相場よりも高くなっています。
値引き金額に惑わされず、見積内容を確認することが大切です。
まとめ
①見積項目では、塗装の仕様・㎡数・施工部位を確認しましょう。
②各項目を見て、相場と大きく離れていないか、適正な金額か確認しましょう。
ただし、各会社㎡数や単価は、算出方法により金額は異なるので、あくまで参考程度としましょう。
値引き額やキャンペーン価格に惑わされないで冷静に確認しましょう。
③総金額は相場と大幅にかけ離れていないかは確認しましょう。
一般的な住宅であれば、ある程度の相場はご自身で算出できます。
④各社見積項目が異なるので、腑に落ちない点はどんどん質問しましょう。
特に詳細が書かれていない項目や単価が1式と表記されている項目は、施工範囲や仕様を確認しましょう。